お金の使い方と考え方。【家庭】と【法人】2つの目線でプロが解説【part1】

2023年9月27日

 

今回はお金についてのお話になります。

 

最近はお金についての話題が増えてきて、ご自身で勉強される中でココに辿りついたのだと思います。こういう知識はいろんな方向から取り入れて自分に合うものを活かして使っていくのが正解だと思っているので何か参考になれば幸いです。

 

気になったものから目次で読み飛ばしてください。

家庭と法人、どちらにも共通するお金の考えかた

まずはどちらにも共通する考え方について話していきます。

これは聞いたことがある、ありきたりな部分になるので飛ばしてもらっても構いません。

 

お金は貯めるものではなく働いてもらうもの

 

ここで働いてもらうというのは、普通に使うわけではなく、”お金にお金を増やしてもらう”事を言います。

 

代表的なものは、ですね。

一番馴染みのある銀行預金も雀の涙程度の利息はつくので、一応「働いて」います。

他には国債などですかね。

 

ただ、日本では株と聞くと「ヤバい」「借金を背負う」「騙される」など、ネガティブなイメージが多いと思います。

 

これはドラマなどで手っ取り早く転落させるのに楽だから使われていたのかなと思っています。自分は周りで株で自己破産した人は聞いたことありません。もちろん、そういった人もいるのですが、株で生計を立てている人や、借金や自分の資産以上の金額で株を購入した人達しか株で借金を抱えるのは難しいです。

 

後から解説しますが、余剰資金で安全な株を買う。これがお金を増やすコツになります。

安全な分増える額は少ないのですが、それは投資額と年数で十分に補えます。

 

えーる

何をするにしても無理をしないのが一番いいと思うんだ。

すべてを投資に回すのが正解ではない

 

先程も言いましたが、持っているお金すべてに働いてもらえばいいわけではありません。

あくまで余裕のある範囲でが基本です。増えるお金が少ないからと投資額を無理に増やすと、それこそ破産する可能性が出てきます。

 

きちんとした株を選べば安全とは言え、リーマンショックや、コロナウイルスなど、何か起きた時には全体的にキッチリ下げてきます。そうすると投資したお金が減ってしまいます。

 

そうするといざ、何かあった時にお金が足りなくなってしまいます。だからこそ、無理のない範囲での投資が大切です。

 

即金性と安定感は現金を除けばやっぱり銀行。

 

先程の補足になるのですが、余剰資金以外を管理するにはやはり銀行が一番だと思います。

 

安全ですし、ATMさえあればお金を動かせるのも便利ですね。

 

また通常は金融機関ごとに預金者1人当たり元本1,000万円までが保護の対象なのですが、”決済性普通預金口座”というものに変更すると、無利息にはなりますが全額を保護対象にすることもできます。

 

それ以外は特にデメリットは無いはずなので、興味のある方は口座をお持ちの金融機関に問い合わせてみて下さい。

 

えーる

一般の家庭で1つの口座が1,000万円超えることは少ないかもしれないけど、借入をしていたり資金が豊富な法人にはおススメかな。

 

ここまでが【家庭】と【事業主・法人】の共通の考え方で次からは家庭での考え方と使い方を解説してきます。

家庭でのお金についての考え方と使い方

ここからが本題、家庭編はこれを4つの項目に分けて書いていきます。

 

考え方と使い方、別々に書くわけではなく、両方に共通するような項目を4つ書いていく感じで進めていきますね。

 

【最重要】収入と支出の管理とその方法【1】

まずはこれです。とにかくこれが一番重要で、これが分からないと何も進まないと言っても間違いありません。

 

ここでの目的は余剰資金の把握です。

この金額を元に、その他の事項を考えていく事になります。

 

そしてこの管理の仕方ですが、エクセルがあればエクセルにて計算してもらいたいです。

もしなければスマホの家計簿アプリや、手書きの家計簿でも構いません。

自分で作るのが難しければ、私やFPの方に依頼してもらってもいいと思います。

ただ、そこまで難しくないのと、結果として金額は集計していただく必要があるので手間はあまり変わらないかもしれません。

 

ちなみに金額は0になるように作ってもらってもいいですし、余剰資金が残るように作ってもらってもどちらでも大丈夫です。

 

 

金額は抜いたのですが、エクセルで作った場合の見本になります。

これは1ヶ月分なので、毎月管理できる人はこういう感じで作ってもらえれば。

毎月は大変という人は、1年単位で作るか12ヶ月分まとめて作ってみてください。その時に意識するのは年1回の自動車税など毎月ではなく突発的な支払いなどに注意してください。

 

数年に1回の火災保険料や車の買い替えなどはまだ無視してもらって大丈夫です。

 

目標や将来の夢など、人生について考える【2】

備えという意味でのお金はもちろん必要ですが、使い道について考えることも大事だと思います。ただ貯めるだけではなく、自分の将来や目標などを交えて考えてみてください。

 

この時は頭で考えながら紙やメモアプリに書き出して整理していきましょう。ここで出たものを次のステップで活用していきます。

 

既に目標や夢がある人は良いのですが、もし今まで考えたことがなかった人はこれを機に、してみたかったことや、行ってみたいところ、欲しいものなど、なんでもいいので実現可能かは気にせずに思いつく限り書き出してみてください。それを精査するのは次のステップです。

 

次のステップはライフプランの作成になるのですが、お金を貯めるにしても目標や夢、やりたい事が合ったほうがやる気や人生の楽しさになると思っています。もちろん貯蓄が趣味で口座の残高が増えていくのが単純に嬉しいという楽しみ方もありますよね。ただそういう人も折角なので書き出してみてください。意外な発見があるかもしれませんよ。

 

えーる

ここは我慢せずに自分の好きという気持ちだけで書いて欲しいかな

 

老後は100歳。ライフプラン表の作成【3】

2つ前の項目で1年間に使えるお金の金額は分かったと思います。そして1つ前の項目で使い道も分かりました。その二つを元に100歳までのライフプランを考えてみましょう。

 

これは紙でも先程のようにエクセルでもどちらでも大丈夫です。

最終的にはこんな感じになればOKです。

 

作成順序

 

・最初は金額ではなく項目から書いていきます。

①一番左側から資金欄と支出欄を記入

資金欄【繰越額、1年間の収支、貯蓄合計】

支出欄【車の購入費用、火災保険料、養育費などある程度決まったもの】

差引合計

1つ前にかいたやりたいことや欲しい物

②貯金額の右側から今の年齢と1歳刻みで100歳まで記入。

 

・項目が出来たらその右側に金額を書いていきます。

①繰越額に現在の貯金額を記入

②最初に計算した1年間の収支を記入

③貯蓄合計に繰越額と1年間の収支を合計した金額を記入

④大体でいいので、車の買い替え周期や火災保険料、養育費など予測される年齢に金額を記入

⑤そのまま差引額は飛ばして、現在の年齢のところにやりたいことや欲しいものに掛かるお金の総額を記入。

⑥現在の年齢の欄から【貯蓄額ー支出額】を差引合計に記入

⑦次の年は差引合計の金額を繰越額に記入して②から⑥までを繰り返し。ただ⑤は飛ばしてください。

⑧100歳までか10年後までか、出来るところまで埋めていきます。

見本

 

簡易的な物にはなりますが、これでお金の流れをつかむことが大事です。

昇給や物価上昇率、退職後に合わせた支出の増減など、細かい部分は自分で計算することが難しいので、今回は飛ばさせていただきました。

これ以上のものとなると、自分やFPの方など、お金に詳しい方に相談しながら作成するのが精度も高く、早く出来上がると思います。

 

えーる

お金の流れと必要な金額などを掴んでもらえればいいかな。それだけで全然、考え方が変わってくると思うよ。

欲しい物や将来したい事とお金の擦り合わせ【4】

前回まででお金の流れや欲しい物や将来したいことが分かったと思います。

それを踏まえたうえで、実現可能なのかどうか、出来ないとなればどれくらいお金が足りないのか、何をすればいいのか。それを具体的に考えていきます。

 

まずは、いつまでに欲しい・したいという期間の確認、現状のままであればいつになるのかの確認を先ほどの表に照らし合わせていきます。

 

 

先程の海外旅行であれば、34歳より前に行きたければ車の購入をローンに変える必要がありますね。もし35歳や36歳で行く場合は貯金がなくなってしまいますが、可能にはなりそうです。

今回は100万円でしたが、もっとお金が掛かる場合は収入を増やすか支出を減らすことを考えなくてはいけません。その場合は、最初のエクセルに戻って支出を削れるか検討してみましょう。

 

支出と収入の確認

まず簡単に削減できる可能性があるものとしては通信費になります。

金額がピンキリなので、スマホの契約を見直してみるだけでかなり違う事があります。

一通り確認して見て、目標となるレベルまで収支が増えればいいのですが、大体の方は削減するのは難しいです。そこまで目に見えて無駄遣いがある人はいないんですよね…。

 

そうなると収入を増やす以外ありません。

かといって、転職や仕事量を増やすのも先程と同様にあまり現実的とは言えませんよね。

 

ここで目を付けてもらうのが副業や投資になります。

 

長期的な目線かつ、ある程度のお金を積立に回せる方はiDeCoがおススメです。これは掛け金が所得控除になるので節税にもなります。

ただし、年末調整や確定申告でしっかりと申告しておかないと全く税金は安くならないので気を付けてください。

 

控除についてはこちらで解説しています。

 

デメリットとしては受け取り可能な年齢(60歳以上)になるまで解約することが非常に難しいので、老後に何かしたい方や、老後資金を別に貯めておくなど、そういった方向けになります。若いうちに使う資金を増やす為には向いていません。

 

その場合はNISA制度を検討してみましょう。

こちらは掛け金が節税にはならないものの、いつでも引き出すことが出来ます。

目標額まで増えたら解約が出来るのが強みですね。当然、運用益に税金はかかりません。

 

そのほかの個別株やFX、仮想通貨などについてはリスクが大きくなるので、今回はおススメしません。

 

自分に必要な金額を確認した後で、知識や周りに相談できる人など、総合的に考えて自分に合った方法を考えてみてください。その他外部のサービスなども活用してもいいか漏れしれません。



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まとめ

お金については色々な考え方があると思いますが、自分の状況を把握した上で貯めたり使ったりすることが大事だと考えます。そのために簡易的でもライフプラン表を作ることで考える手助けになるはずです。

 

最初は難しく考えなくていいので、とにかく作ってみる。それを少しずつ改良していって自分だけのライフプラン表を完成させてください。

 

今回の記事を読んで少しでもお金の流れや自分の夢や目標などを考えるきっかけになればいいなと思います。

 

思ったより長編になったので2分割になりました…。次回は法人の方を詳しく解説していきますね。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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