【節税できていないかも!?】年末調整と確定申告の確認事項
今回は年末調整の確認事項と確定申告時の注意事項についてお話しします。
ここで漏れがあると、せっかくお金を払っているのに税金が安くなってなかったり、逆に後から税金を追加で支払わなくてはいけなくなる可能性があります。
年末調整に関しては会社側のミスの可能性があるので経理担当者には余計なことを言うなと言われる可能性がありますが…。今なら確定申告で修正が聞くのでまだ間に合うという事で許してください。
という事で目次です。自分に関係がありそうな項目だけ流し見て確認してみてくださいね。
年末調整の3つの確認事項
まずは年末調整が終わった後の確認事項について書いていきますね。
お手元に去年の源泉徴収票をご準備ください。
令和5年の1月であれば、令和4年分の源泉徴収票になります。
①iDeCoの控除が出来ているか
iDeCoをしている方は絶対に確認しておきましょう。
iDeCoは勝手に控除されるわけではなく、年末調整か確定申告できちんと申告しないと反映されません。だからこそ要注意事項です!
これを忘れるとiDeCoのメリットの重要部分を捨ててしまっています…。
確認箇所はこちら↓
iDeCoの公式HP:iDeCo加入者・運用指図者の方へ|iDeCo手続き関連|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】 (ideco-koushiki.jp)
②扶養親族の人数は合っているか
続いては扶養親族の人数は合っているかです。
今年から配偶者の収入が変わって配偶者控除を受けられたというケースや両親を扶養することになったケースできちんと申告していないと反映されていなかったりします。
逆にお子さんが働き始めたケースなどで所得が基準を超えていれば扶養から外しておかなくてはいけません。
ここも漏れやすいところになるので要チェックです。
確認箇所はこちら↓
③女性やシングル(マザー・ファザー)の方の控除
ここは少し限定的なお話になります。
女性の方で、「ご主人と死別して再婚していない場合で所得が500万円以下」か「ご主人と離婚して再婚せず、扶養親族がいて所得が500万円以下」であれば寡婦控除というものが受けられます。
これは申告しないと分からないので該当する場合は忘れないようにしてください。もし会社にバレたくないのであれば確定申告で控除を受けるという手もあります。
確認箇所はこちら↓
国税庁 寡婦控除:No.1170 寡婦控除|国税庁 (nta.go.jp)
続いてはシングルの方ですが、こちらは一人親控除というものが受けられます。
これは経理担当者の方が気づいてくれる可能性が高いので漏れている可能性は低いですが、該当する場合は確認しておきましょう。
確認箇所はこちら↓
国税庁 ひとり親控除:No.1171 ひとり親控除|国税庁 (nta.go.jp)
確定申告の確認事項と注意事項3つ
続いては確定申告です。
先程の年末調整の控除漏れがあってもこちらで修正できるので大丈夫です。
①ふるさと納税に注意
もし確定申告をする予定が無くてワンストップ特例を使っている方は要注意です。
確定申告をしてしまうとワンストップ特例はなぜか無効になります。
おそらく確定申告で控除を受けてワンストップ特例でも控除を受ける二重控除を防ぐためだと思いますが、うっかり忘れたり知らなかったりするので注意してください。
それと自治体が6団体以上になっている場合もすべてのふるさと納税分の確定申告が必要になるので注意して下さい。
下にワンストップ特例に関する注意事項をさとふるのHPから抜き出しておきます。
- ■控除対象は住民税のみ
※所得税控除の上限に抵触しない場合は、ワンストップ特例制度と確定申告で控除額合計としては、原則的には差はありません。- ■寄付を行った回数分、ワンストップ特例申請書の提出が必要
- ■「寄附金税額控除に係る申告特例申請書(ワンストップ特例申請書)」の送付締切に注意
- ■申込内容が変わった場合は期限までに申請事項変更届出書の提出が必要
- ■確定申告を行うとワンストップ特例制度による申請は無効
- 詳しい注意事項の内容はこちら
ふるさと納税ワンストップ特例制度・特例申請書-入門ガイド | ふるさと納税サイト「さとふる」 (satofull.jp)
②医療費控除の受け方
医療費控除は生計を一(一緒のお金で生活)にしている場合は、実際に支払った人の控除でいけます。
簡単に言うと共働きをしているからといって別々に集計しなくて、一人にまとめて大丈夫です。
そこそこの金額が必要ですが、もしかすると控除を受けられるかもしれないので集計してみてください。
国税庁 質疑応答事例:共働き夫婦の夫が妻の医療費を負担した場合|国税庁 (nta.go.jp)
③副業や助成金などの申告漏れに注意【重要】
もし医療費控除やふるさと納税などで確定申告をする場合は、他の副業の所得も含める必要があります。
普通なら年末調整をしていれば20万円未満の所得は申告しなくていいのですが、他の控除を受けるため確定申告を吸う場合、その20万円未満の所得を含めなくてはいけなくなるという事です。
その為、控除を受けるはずが税金が高くなることがあるので良く計算してみてください。
それと住宅を建てた時などに自治体からお金がもらえることがあります。
その中には別紙をつけて申告すれば非課税になったりと色々なパターンがあります。
別紙を付けて申告しないといけない場合は特に注意してくださいね。
まとめ
サクッと漏れが多い箇所を抜きだしてみました。
①iDeCoの控除
②扶養親族
③寡婦控除/ひとり親控除
④ふるさと納税(ワンストップ特例)
⑤医療費控除
⑥所得の申告漏れ
知らなかったことや控除が漏れていたりするところはありましたか?
これ以外にも漏れがあるかもしれないので、毎年見直すようにしたいですね。
もし控除が漏れている場合は5年以内であれば修正できるので急ぎましょう!
ただ確定申告時期は税務署も込み合うので、4月以降が落ち着いていていいかもしれません。
しっかり控除を受けて、適切に納税していきましょう!
良かったらフォローお願いします。質問などはDMで受け付けています。