現場で見た起業して成功している例と失敗している例【税理士事務所】
多少のぼかしを入れる箇所もありますが、そこはご容赦ください。
そして成功例については聞いたことがある物や、再現が難しいものが多いかもしれませんが、失敗例に関しては同じ行動をとると同じ道を辿る可能性が極めて高いと思いますのでそちらは特に注意してください。
それでは本題に入っていきますので、目次から気になる個所を選んで読んでもらえればいいかと思います。もちろん全部目を通して頂いた時に何か気づきを得られるように各章を書き進めさせていただきます。
起業して成功した例
まずは起業して成功した例を見た例からになります。
順番としては参考になりそうなものから先に書いていきます。
起業成功例①:競合のいない地域や業種で勝負
これは出来る限りライバルのいない場所を狙っていくという方法で、よくランチェスター戦略やブルーオーシャン戦略などという言葉でマーケティングなどでは出てきます。
今やっている事業があれば場所を厳選し、今ある土地を活用するのであれば業種を厳選しましょう。
ここまでだとありきたりですので、少し実例を混ぜてお話ししていきます。
実際に地域を絞って成功した例を元にお話しさせていただきます。
今回の例としては飲食店なのですが、出店しようとした地域にはいくつか同じジャンルのお店がありました。
そのため出店する場所が重要と考え、市町村や区、住宅街などという場所で見るのではなく、道路に比重を置いて出店先を決めていく作戦をとりました。
その際には道路の広さではなく交通量を軸に考えて、この道路を通る場合はどこからどこまでの交通量が多いのかを調べ、その区間でテナントとして利用できる場所の確認、入りやすさ、同じジャンルのお店の有無や客層を確認し、一番条件に合う場所に出店。
その作戦が見事にハマり順調に売り上げは伸びていき、味や価格帯も同地域の同じジャンルの店よりも上回っていたこともあり、その地域では上位に食い込むほどのお店となりました。
自分の生活圏で起業する場合は、交通量や流行りの店、上手くいっていそうな企業など、色々な情報を持っているかと思いますので、それを駆使して出店する場所を決めてみて下さい。
場所は重要になりますので、持っている土地を使う、家賃が安いから、そういった理由で場所を決めると余分な広告宣伝費などが必要になり、かえって高くついてしまう事があります。
場所を決めてしまう場合は、業種や提供できる内容はよく吟味する必要があると思うので注意してください。
起業成功例②:新しいシステムや流行りを事業に取り込む
これは意識されている方も多いと思うのですが、上手にそして早く取り込むというのが重要だと思った事を例にお話しさせていただきます。
まずこの会社は小売店だったのですが、Amazonや楽天などが台頭してきていた時期でこのまま店舗での販売に力を入れても衰退するかもしないと思いネット販売に切り替えていきました。これが功を奏し現在も安定して収益を上げています。ただ、元々の資金力が豊富という事もあり大胆なシステム構築に資金を使う事が出来たので少し参考にはしにくいかもしれません。
少し前であればInstagramに力を入れた企業もあり、着実にフォロワーを増やし県外など遠方のお客さんからも仕事の依頼が来るようになったというケースもあります。
起業するときは今後に流行りそうなサービスを活かして起業するのという事を意識すると良いかもしれません。
いまであれば進んでいるものの普及しきれていないメタバースなどは狙えるのではないかと思っています。今後はどの企業が覇権を取るか分からないので注目していきたいと思っています。
起業成功例③:周囲の人にメリットを与える
これは少し特殊なケースだとは思っているのですが、儲かっているのは周りのおかげなのでそのお金は還元するという会社のお話になります。ギバーの考え方に通じるところがあるかもしれません。
この考え方は素晴らしいと思うのですが、給料や賞与、ポケットマネーでの接待(交際費に該当しない人の為)など、かなり大胆に還元するので個人的には少し不安な面もあります。その反面、業績は伸び続けており会社もどんどんと大きくなっているので、この考え方がいい影響を能与えているのだろうと思います。
今は良いのですが、事業が下火になり資金繰りが厳しくなった場合にどうなるのか分からないので、どこまで還元するべきかは考えものですが、この圧倒的な還元感が周りにも伝わっているので中途半端に還元するよりはこちらの方が良いのだろうと感じます。
起業して収益が安定し来てたら周りに還元するというのも考えてみてください。
※ちなみにこの会社はいざという時のために外部積立はしてもらっているので、資産が全く残らないレベルまで還元している訳ではありません。
起業成功例④:大企業や地域の大手企業に取り入る
正直、今までに比べるとかなり難易度は高いためあまり参考にならないかも知れません。
こうなれた会社は元々知り合いで合ったケースや、知人からの紹介など何かしらで繋がりを持っていました。
他に知り合えた例としては、飲み屋で知り合った、飲み屋のママを通じて知り合った、などお酒の場がキッカケになったケースがありますが、おそらく玉石混合なのであまりオススメしません。
個人的に狙えるケースとしては、そういった大企業から仕事を貰っている会社に取り入る事です。
その企業が関連会社であれば厳しいですが、地方になればその地元の企業を使っているケースがありその会社から仕事を貰えるようになれば割と安定した売り上げを見込めると思います。
こちらも難易度は高いですが、一緒に仕事をする機会があればチャンスです。自分の能力をアピールし、シンプルに仕事がもらえないかお願いしてみましょう。意外に仕事が貰えたりしています。
これは大企業の仕事をしている会社にて外注先が変わっていたのでどうしたのですか?と聞いてみたところ、お願いされたので断れなくて…。それに仕事もできる人だから丁度良かったという話がありました。
それ以外にも案外、直接頼んでみるというのは有効な手法だと思っています。
仕事の中では遠慮せずに押していくというのは成功の為に必要な能力になる事があると感じますね。
起業成功例まとめ
①と②は戦略的なお話で③は心構えのお話し④は人脈や行動のお話しになります。
①に関しては起業して会社を作る以上は絶対に息して欲しい部分です。ここを適当に済ますと後から後悔します。特に自宅に設定した場合は色々と問題が出るケースがありますので注意してください。
②に関しては継続していく上では絶対に必要な考え方になります。起業時から取り入れられれば当然良いのですが、資金面などで厳しい場合は収益が安定してきたら取り組んでみてもらいたい次のステップになりますね。
③に関しては人を選ぶというか、他と比べてリスクが大きいのであまり推奨できませんが考え方としては持っておく方が確実に良いと思います。特に還元したことを分かりやすくするのが効果的です。
お世話になったのでとお食事に誘ったり、皆さんの頑張りで利益がでたので決算賞与を出します、など還元してやってるというよりは感謝を前面に出した方が伝わりやすいと思います。
④に関しては人脈が大事というよりは、チャンスを狙う、真面目に取り組む姿勢、押しを強く、という積極性をもって行動するという事を意識してもらえればと思います。消極的な方は現状維持止まりになりやすいので、事業をされる以上はこれも仕事だと思い積極性を意識して下さい。
以上になります。
続いては起業して失敗してしまった例になります。こうなってしまったのも責任の一端があるので少し複雑な気持ちですが、誰かの役に立てばと思いまとめさせていただきます。