金の投資は儲かる?資産として持っておく?二つの疑問を解決

2021年7月15日

 

金は儲かる?

今回は、金に投資して儲かるのか、資産として持っておくほうがいいのか?を分析していきます。

感覚としては

 

「安い時に買って、高い時に売って儲けるのが金でしょ?」

 

「お金がある時に金に換えておいて、必要な時に換金するんですよね?」

 

といった方が多いかもしれませんが

 

それは金の価値をうまく活かせていません

 

金ならではの価値をうまく活かして、投資に使うのがいいのか、資産として活用するのか、どちらの方が効率がいいか見ていきましょう。

 

※金自体についての解説は前回の記事を参考にしてもらうと分かりやすいかと思います。「高騰する金。なぜ価値があるのかをわかりやすく解説。」

 

 金投資は儲からない

早速結論から行きますが、見出しにも書いてある通り

 

はっきり言うと儲かりません。

 

正確に言うならば、他の投資法に比べると儲からないといった意味になります。

 

金自体の価格が割と安定しているので大幅な値動きが起きにくいのと、配当がないため、儲ける事だけを目的とした投資には不向きと言えます。

 

ガッツリ儲けたいのなら、FX・仮想通貨・株などの方が可能性はあります。

 

じゃあ、金投資は使えないのかと言われるとそういう訳でもありません。

 

他の投資法にはない利点が金の投資にはあるからです。

 

金投資にしかない利点

金の代表的な利点が、価値が暴落したり0円になる可能性が限りなく低いという事です。

 

そのため他の投資法と違い、暴落や無価値になってしまうなんていう事が起こりにくいのです。それは、歴史的な背景や生成の難しさに関係がありますので少し解説していきます。

 

 

金は遥か昔から富と権力の象徴として認識されていました。

 

特に有名なのが、エジプトのファラオ時代ですね。ツタンカーメンのマスクや金の棺などはテレビで見たことがあるのではないでしょうか?

 

後は、マチュピチュ遺跡があるインカ帝国なんかも、金を大量に保有していたことからスペインに目を付けられ滅ぼされています。

 

それほどまで金は魅力的なのでしょう。

 

自分は見たことがないので何とも言えないのですが、そうして長い時間をかけて金は価値のあるものだという認識が広まっていったのです。

 

それに、生成が難しいと言いましたが埋蔵量も限られています。

 

ちなみに今の技術で金の生成をしようとすると、莫大なコストと時間がかかるので実質不可能との事です。

 

海に混じっている金を取り出す事も考えられているそうですが、含有量が少ないためこちらも莫大なコストがかかります。

 

どちらにしてもコストと時間がかかる上に、今のペースだと10数年後には掘り起こせる金をすべて掘り起こしてしまう計算になっています。

 

この二つの観点から金の価値は落ちにくいと言われているのです。

 

金の価値は上昇中!?

今は米中貿易摩擦や北朝鮮の核問題や日韓の外交問題などで世界的に緊張が高まっている為、2019年9月4日現在で価値は上がってきており、ここ30年でみると最高値になっています。

1グラム 税込買取価格5,631円。

田中金属工業株式会社 様より抜粋。

 

今後は問題が発展せず終息に向かえば、このあたりで価格は落ち着き価格は4,000円台まで下がってくるかな?と予想していますが、発展していくのであればまだ値は上がっていくでしょう。

 

なんか儲かりそうと思われるかもしれませんが、すでに買うタイミングは逃しているのでお勧めできません。

 

この後に値が下がっていけば、損をしてでも手放すか、値が上がるまで持ち越すしかありません。その期間は資金を動かせないですし、配当もつかないので無駄と言えます。

 

どうしても投資用に金を持ちたいのであれば、値が4,000円台に戻った後で、中国の採掘量に注目しながらタイミングを見計らうことをおススメします。2021年~2022年くらいが一つのポイントかな?と思っています。

 

急遽、世界情勢が動いた場合は考慮していませんのでご了承ください。

 

※2020年2月1日 追記。

世界情勢が不安定になっているのと、コロナウイルスで株価が全体的に下がってきているので、金の価値は上昇していますね。今は6,000円を超えています。

一過的なものだと思うのですが、しばらく世界情勢が安定しなさそうなのとオリンピック後や日本経済の超インフラなどが起きることを考えると2020年の後半にかけてはまだ値が上がるかもしれません。

ただ、投資目的で持つには単価が高いのでおススメしないという点は変わりません。

 

今は有事の金ではない

次は資産としての金についてです。

※こちらは短期的な動きにとらわれず、長期的な目線で保有することを前提に書いています。

 

金は安定資産ですので、何かあったときに買っておいて危機を乗り越えたら売る。そうしてリスクを回避できるという事で「有事の金」と呼ばれています。

 

資産として金を持とうと思われた方は、現状の世界情勢を不安視している方が多いのではないでしょうか?まさに「有事の金」ですね。

 

ですが、今はその買い方は損をすることの方が多くなっています。

 

理由は、一般の方が金の購入を考え始める頃には、専門家やいわゆるプロ投資家と言われる方はとっくに購入しています。

そして、一般の方が参入してくる時期を狙って金を売却して利益を取っていきますので、購入後より値段が下がることが多いのです。

 

それでも長期的な目線で見れば大した損ではないかもしれませんが、どうせなら出来る限り低い金額で購入したいですよね?

 

ですから、今は「有事の金」ではなく、世界情勢が安定していて金の価格が下がっているときに買うという事で「平時の金」と呼ばれていたりします。

 

今後の世界情勢を監視して購入のタイミングを計りましょう。

 

資産としての有効性。

資産として金を見た場合のメリットを挙げていきます。

 

・インフレが起きた場合でも対応できる。

・換金時に安定した金額が見込める

・絵画や時計、骨董品などと違い焼失の恐れがない

・売却時に儲かった場合でも税金面の優遇がある

・観賞用にもなる

 

最後は個人差がありますが、上記4点がメリットですね。

太字部分がその他の物的資産と違い、金が優れている点になります。

 

価値の安定感や物質としての強さなどが安全資産と呼ばれる所以といった感じですね。

それと、これから始まるであろうインフレの対策にもなるので、自分も現在の世界情勢が落ち着き次第、金を買おうと思っています。

 

ただ、もちろんデメリットも存在します。

 

為替の影響を受けるというのは、前回、解説したので割愛しますが、現物で金を持つ一番のデメリットは盗難でしょうね。

 

家に金庫を備え付けるか貸金庫を借りるか、なんらかの対策はしておく必要があるため多少費用が掛かります。

 

貸金庫 料金目安

三井住友銀行 6ヶ月 8,100円

みずほ銀行 1年 29,160円(東京営業部)支店によって値段の差有り

 

貸金庫の値段を抜粋してみましたが、やはりそこそこ値段がかかりますね。

 

いっそのこと金庫を買うのも視野に入れてもいいかもしれません。

あまり大量に買わないのであれば、家のどこかに隠したりもできますね。

 

自分に合った対策を探しましょう。

まとめ

金について二記事にわたり解説しましたが、内容はつかめましたでしょうか?

 

どちらにしても値が上がっているので買うべきではないというのが自分の考えです。

 

自分が買うのであれば、世界情勢が少し落ち着いてきて値段も下がってきたころにします。

ただ逆に待ちすぎると、金の埋蔵量がなくなってきているとして高騰するかもしれませんので、タイミングを見極めることが重要ですね。

 

現状の世界情勢が落ち着くと読んでいるので待ちを選んでいますが、今後さらに発展して荒れていくようであれば今からでも買い時なのかもしれません。

そこまで発展した場合は、資産どころではないかもしれませんが…。

 

最後になりますが、投資はあくまで自己責任ですので、一つの意見として自分なりに更に分析してみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

資産形成資産,

Posted by aile