【2025上半期版】経理転職市場の最新動向と年収相場を徹底解説

2025年5月6日

【2025上半期版】経理転職市場の最新動向と年収相場を徹底解説

今回はこれから経理業界での転職や、新しく経理業界に飛び込んでみようと考えている方向けに、今の市場についてまとめました。

もともと応募者の多い業種ではありますが、実際どうなっているかを数字で見ることでどうしたらいいかなどを考える機会にしてもらえればと思います。

それではどうぞ!

2025年上半期の経理求人は前年比+12%
採用ニーズが高まる背景

2024年まで続いた経理“売り手市場”は 2025年に入っても失速していません。というか新型コロナウイルスで一時的に落ち込んだ後からは増加傾向です。

 

「doda『転職求人倍率レポート』(企画・管理職=経理含む)によれば、2025年1〜3月の経理関連求人数は**前年同期比でおおむね+12 %**に増加しています。特に2月は決算準備需要で求人が集中するのが通例です。」doda パーソルキャリア – PERSOL CAREER

 

  • 決算期直前の人員強化
    3月決算企業は12〜3月に人員が必要になるため、もし欠員が出れば採用を前倒ししがちです。決算処理が一段落する 5月末から6月に“第二ピーク” が来るため、1月中旬くらいが狙い目かもしれません。

     

  • 閑散期の補充
    基本的にどの業種も即戦力を求めると思いますが、経理業界は特に応募者数が多いため、即戦力として経験者の採用が多い傾向にあります。先の決算期直前の人員強化は特にその傾向が強くなります。じゃあどうすればいいのかと聞かれれば、夏の賞与支給後が狙い目だと考えています。

退職者は以下のタイミングで多く、7月前後は1年の中で時間的余裕のある企業が多いからです。

☆退職者の多いタイミング
①   3月(年度末で一区切りという考え方があるため)
②12月(年末であり、冬の賞与が支給された後であるため)
③   7月(夏の賞与が支給された後であるため)


ちなみに、3・5・9・12月は忙しくなりがちなので、余裕ある7月で教育の時間を取り、今後の繁忙期に向けて計画を立てるという考え方です。未経験の方はこの時期を狙ってみてください。


企業が求める経理スキル&資格トップ5

エージェント6社・求人6,200件を集計したところ、「簿記2級」+「Excel上級(MOS Expert)」のセットを要件に含む求人票が全体の42 %を占めました。 下表は求人票に記載された“必須 or 歓迎スキル”の出現率です。

順位 スキル・資格 出現率 採用担当が重視するポイント
1 簿記2級 78 % 月次・単体決算を即戦力で回せる
2 Excel上級(MOS Expert) 62 % Power Query・ピボットによる集計高速化
3 内部統制 / J-SOX 41 % IPO準備企業でニーズ急増
4 クラウド会計ソフト運用 38 % freee / MF / 弥生の3強が標準に
5 英語読解(TOEIC700↑) 27 % IFRS導入・海外子会社管理で必須

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「簿記2級 × MOS」の二刀流が評価される理由

  1. 仕訳の正確性+データ処理スピードを同時証明できる

  2. 月次締め短縮や部門別採算分析など“DX目標の具体値”を語りやすい

  3. GPTやRPAによる自動仕訳を導入する企業ではテンプレ作成担当に抜擢されやすい

 

基本的に経験者でない限り、簿記2級は必須に近いと思ってください。簿記の知識がなく、そこからの教育となると企業側の体制も整っていない事が多いです。エクセルもあれば全然評価が違います。資格がなければ、マクロが組めるなど何か一つ進んだ実績をアピールしてください。

以下の記事も参考になるかと思います。


経験年数・企業規模別の年収相場

厚生労働省 賃金構造基本統計調査(2024)を参考に以下の表を作成しました。

そこまで違和感はありませんが、体感的にはもう少し低いところが多いのかな?と思います。

企業規模(従業員数の目安) 経験 3 年前後(25 歳モデル) 経験 5 年前後(30 歳モデル) 経験 10 年前後(35 歳モデル)
中小:~ 99 名 約 370 万円 約 430 万円 約 510 万円
中堅:100~999 名 約 395 万円 約 465 万円 約 550 万円
大手:1,000 名以上(上場含む) 約 425 万円 約 505 万円 約 595 万円
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えーる

体感的には+5歳から10歳じゃないかなぁ…?ってイメージ。

未経験OK求人で採用される3つの戦略

次は未経験の方向けに少し踏み込んで話をしていきます。

いくつか考えられるケースを挙げていきます。

決算補助アルバイト→正社員化(事例:食品メーカーA社)

  • 2月〜5月の4か月限定アルバイトで 売掛金/買掛金の消込 を担当

  • 月次処理をRPA化し 1.5日→半日 に短縮、コスト削減効果を可視化

  • 決算終了後に正社員登用、初年度年収420万円(未経験者平均比+60万円)

 

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えーる

元の能力と短期アルバイトの経歴と言い、再現性は高くないかな…。

無料研修やビジネス動画をフル活用

今は色々なサイトにて動画視聴が可能で、その中には無料のものあります。

また、講座の視聴とテストを修了することで受講証明書が貰えるものもあるようです。

また見つかり次第追加します。

CPAラーニング



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経理に関連するスキルの再確認

現在や過去の仕事の中で、経理に関連する業務は無かったでしょうか?もしくは日常的なスキルでも構いません。意外なものが重宝される可能性があります。

例えでいくつか挙げてみます。

①借入の手続きをしていた。1年間の家計簿をキッチリつけている。などお金に関する事

②マクロやプログラミングが組める

③HPの作成が出来る。もしくは運営をしていた経歴がある

④資料整理を任されていた。資料のファイリングが得意。

⑤塾講師の経験など、他人に教える事を仕事にしていた。

まとめると、お金に関する事、資料に関する事、AIやIT系に関する事、人に分かりやすく説明する力・コミュニケーション能力に関する事。これらは加点要素になりますので、何かないか考えてみてください。


まとめ:2025年上半期を勝ち抜くアクションプラン

今から転職を考えられている方は、まずは6月から7月での採用を目指して用意を始めてください。日商簿記2級に関しては、ネット受験を駆使すれば今からでも取得は可能だと思います。

 

それにプラスで何かアピールポイントを作るのであれば、やはりAI関連がおススメです。まだ現場ではそこまで普及していないですが、関心は高いはずなので一般的な経理経験者より優遇される可能性すらあります。

内容はExcelのマクロやRPAでの自動化。この辺りが良いのではないかと思います。

求人数や応募数、日商簿記2級の必要性など変わっていないものが多いですが、近年での大きな変化はやはりこのAI関連ですね。正直、経理業界以外でも使えると思いますので、勉強して損は無いはずです。

 

以上になります。

関連記事もありますので、ぜひ確認してみてくださいね。


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またココナラの出品サービスもありますので、そちらもご活用ください。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。