未経験でも事務職に転職できる?採用側が見る5つの点
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「事務職は人気があるから、未経験では難しい」——そう言われることがあります。実際、応募が集まりやすい職種であることは確かです。
未経験から事務職へ転職することは可能です。ただし「未経験でもいい」のではなく「未経験でも任せられそうだと判断された人」が採用されています。採用する側が見ているのは事務の経験そのものではなく、前職での仕事の進め方です。この記事では、税理士事務所で採用に関わってきた立場から、その判断基準をお伝えします。
事務職は未経験でも入れるのか
結論から言えば入れます。ただし応募者が多い職種であることは前提として理解しておく必要があります。
なぜ応募が集まりやすいのか
- 勤務時間が読みやすく、生活の計画を立てやすい
- 体力的な負担が比較的少ない
- 職種名から仕事内容がイメージしやすく、応募のハードルが低い
応募者が多いということは、書類選考の段階で差がつくということです。経験者と並んだときに何を見せられるかが問われます。
それでも未経験が採用される理由
採用する側から見ると、事務職は入社後に教えられる部分が多い職種です。使うソフトも書類の形式も会社ごとに違うため、経験者であっても結局は覚え直しになります。
だからこそ、既存の知識より覚えられるか、正確に進められるかのほうが重視されます。ここが未経験者にとっての入口になります。
採用される人に共通する5つの特徴
実際に採用の場面を見てきて、選ばれる人には共通点があると感じています。
1. 丁寧さと速さの両方がある
事務の仕事は、正確であることが前提です。ただし丁寧なだけでは処理が追いつきません。PC操作に慣れていること、特にExcelで表を作ったり簡単な関数を使えたりすることは、速さの面で評価されます。
2. 指示を待つのではなく準備できる
「言われたことはできる」だけでは、事務職では物足りないと見られます。準備 → 確認 → 実行という順序で動ける人は、任せられる範囲が広がります。
特に「確認」の部分が重要です。分からないまま進めるのではなく、進める前に確認する姿勢が信頼につながります。
3. 整理し、工夫できる
書類の管理やファイリングは、事務職の基礎です。前職でこうした経験があるなら、それは立派な事務経験として書けます。
「決まった置き場所を作った」「探す時間を減らす工夫をした」といった小さな改善も、伝え方によっては強みになります。
4. 社内外とやり取りできる
事務職は社内で完結する仕事だと思われがちですが、実際には電話や来客の対応、取引先とのやり取りが発生します。接客や販売の経験は、この面で評価されます。
5. AIやツールを使える
近年、ここが最も差のつく部分になりました。定型作業を自動化できる人は、事務職では強い評価を受けます。
本格的なプログラミングでなくても、Excelの関数やマクロ、生成AIを業務に使ってみた経験があれば、それだけで他の応募者と差がつきます。
この分野は、多くの応募者がまだ手を付けていません。実務で使ったことがなくても、自分で試してみた経験を語れるだけで印象が変わります。難しいことを覚える必要はなく、まず触ってみることが差につながります。
応募前にやっておきたい準備
Excelの基本操作を身につける
表を作る、簡単な関数を使う、データを並べ替える——この程度ができれば、応募書類に書ける材料になります。高度な機能を覚える必要はありません。
前職から事務の要素を掘り起こす
「事務未経験」と書いてしまう前に、これまでの仕事を振り返ってみてください。次のような業務は、事務の経験として書けます。
- 売上の集計や、日報・報告書の作成
- 在庫の管理、発注のとりまとめ
- シフト表の作成、勤怠の記録
- 顧客名簿の管理、データの入力
- 請求書や納品書の処理
接客業や製造業であっても、こうした業務に関わっていた人は多いはずです。「事務職ではなかった」ことと「事務作業をしていない」ことは別です。
応募先の業界を調べる
業界によって扱う書類や専門用語が違います。その業界特有の書類名を知っているだけでも、面接での受け答えが変わります。応募先が決まったら、業界の基礎的な用語だけでも調べておくと有利です。
採用側が気になるポイント
逆に、応募書類や面接でマイナスに働きやすい点もあります。
避けたほうがよい伝え方
- 志望動機が「体力的に楽そうだから」に読めてしまう
- 前職を辞めた理由が、不満の説明だけで終わっている
- 「何でもやります」とだけ書き、できることが伝わらない
- 事務未経験であることを強調しすぎて、他の強みが埋もれる
採用する側が知りたいのは、入社後にどう働いてくれるかです。過去の説明よりも、これからどう貢献できるかに重心を置いて書くほうが伝わります。
「前職のどの経験を書けばいいか」「自分の経歴で事務職を狙えるか」——判断に迷う部分について、個別にご相談いただけます。
本記事は税理士事務所での実務経験に基づく一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の採用結果を保証するものではありません。採用の基準は企業ごとに異なりますので、応募先の情報をご確認ください。
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