経理に資格はいらない?評価される力の変化を解説
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「経理は資格がいらない」——転職サイトやSNSでよく見かける言葉です。実際、仕訳入力や請求書処理が中心の会社では、資格よりも実務での慣れやITツールの操作スキルが評価される傾向があります。
ただし、だからといって資格が無意味というわけではありません。
資格が不要と言われるのは事実ですが、正確には「なくても入口はあるが、選択肢は狭まる」が実態です。そして近年、資格以上に評価されるようになったのがITリテラシーです。経理経験も資格もなくても、この能力が高いだけで採用されることがあります。
資格はいらないと言われる3つの理由
ルーティン業務が多く、経験が評価されやすい
月次の仕訳、請求書のチェック、経費精算——これらはマニュアル化しやすく、実務指導で対応できる業務です。新しく入った人でも数か月でこなせるようになるため、資格より手を動かした経験を重視する会社が多くなります。

えーる
経理担当が少人数の会社が多い
中小企業では経理担当が1〜2名というケースが一般的です。求人票に資格要件を厳しく書くと応募数が減ってしまうため、資格の有無より、すぐに戦力になるかどうかで判断する——これが採用側の現実的な事情です。

えーる
会計ソフトの進化で入力作業が減っている
クラウド会計ソフトが仕訳の候補を自動で作る時代になりました。求められるのはITリテラシーとデータを整える力であって、伝票の起票ルールを暗記していることではありません。

えーる
それでも資格が武器になる場面
難易度の高い業務を扱う会社
上場企業では、決算短信や有価証券報告書の作成、監査法人とのやり取りなど、ルールを厳密に守る業務が発生します。こうした領域では簿記2級以上の知識が前提として求められることがあります。

えーる
未経験で書類選考を通過したいとき
未経験の転職で履歴書に書ける材料がない場合、簿記3級でも評価の底上げになります。仕事への意欲を示す材料になるため、他の応募者と条件が同じなら差がつきます。

えーる
資格より先に身につけたい5つの力
- ITリテラシー — クラウド会計・Excel関数・AIツールを使いこなす
- コミュニケーション — 部署をまたいで情報を集められる質問力
- 数字感覚 — 勘定科目の動きが変わったときに違和感を持てること
- 業務改善の視点 — 日々の処理や請求の流れで詰まる箇所を見つけ、提案できること
- 情報収集力 — 法改正や補助金の情報を拾えること
以前は数字感覚が最重要とされていました。これがないと苦手意識がついて続かない、と言われていたためです。もちろん今でも大事な要素ですが、近年はITリテラシーが抜きんでてきました。経理の経験も資格もなくても、この能力が高いだけで就職できると言われるほどです。これから経理を目指すなら、最初に手を付けるべきはここだと考えています。

えーる
未経験者が今日からできる4つのこと
1. 決算書を読む習慣をつける
上場企業の有価証券報告書を週に1社読むだけでも、数字と経営のつながりがイメージできるようになります。無料で公開されているので、費用はかかりません。
2. クラウド会計ソフトを触ってみる
実際に仕訳を入力してみたり、操作を確認してみるのは有効です。ただし製品によっては料金がかかるので、無料期間の範囲で試すなど注意してください。
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3. 簿記3級を短期集中で取得する
簿記3級は、経理系の資格の中では難易度が高くない部類です。合格という結果を作ると、転職活動で行動したことの証明になります。短期間に集中して取り組むほうが、だらだら続けるより結果が出やすい試験です。
4. AI関連の学習を進める
ここが最も差をつけられる部分です。とにかく触ってみるのが一番で、生成AIは無料で試せるものがあります。
最近はノーコードでいろいろなものが作れるようになりました。RPAも自分で作れるので、できることを増やしておくとアピール材料になります。
1〜3は多くの人がやっていることなので、差がつきにくい部分です。一方でAIやノーコードのツールを実際に業務へ落とし込める人は、まだ多くありません。経理の知識がゼロでも、ここから入って評価される道があります。
何から手を付けるか迷ったら
ITの学習は範囲が広く、どこから入るか迷いやすい部分です。体系的に進めたい場合は、ITパスポートのような基礎資格から入ると全体像がつかめます。ネットワークやセキュリティの用語が分かるようになると、社内のシステム担当者との会話も変わってきます。
簿記とITの両方を並行して学びたい場合、月額制の学習サービスを使うと費用を抑えられます。筆者が確認した範囲では、簿記3級・FP・ITパスポート・HTML/CSSなどが同じサービス内で学べるものもあります。
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月額制のサービスは、使わない月も費用が発生します。まず学習の習慣がつくかどうかを見極めてから、継続するか判断するのが確実です。無料で試せる範囲があるサービスもあるので、続けられそうかを確認してから申し込むことをおすすめします。
資格が「いらない」というのはスタートラインの話であって、学び続ける姿勢がその先を決めます。大切なのは、どの段階で何を武器にするかを見極めることです。未経験なら行動の証明として簿記3級を、その先へ進むなら2級以上を——と積み重ねることで、選択肢が広がっていきます。
「自分の経歴だとどこから手を付けるべきか」「資格とIT、どちらを優先すべきか」——迷っている部分について、個別にご相談いただけます。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の採用結果や資格の効果を保証するものではありません。試験の難易度や必要な学習時間には個人差があります。受験要件や試験制度は変更される場合がありますので、最新の情報は各試験の公式サイトでご確認ください。
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